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中高一貫の私立男子校を卒業後、都内のとある自由な大学の経済学科に進学。
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大学一年の秋にKanonと出会ったことが俺の人生を大きく変えた。
サッカーより野球好き。
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神メモ4巻読了

新Keyです。
神メモ原作読破してないのでアニメが怖くて観れないチキンです。


4巻で好きな場面を忘れないようにコピペしときます。
ナルミの激情と、それでもどうやっても敵わないとわかっているからこその虚無とが、ない交ぜになっていますが、見事な心情描写で表現しきっています。さすが杉井さん。
死に慣れる、痛みに慣れるという表現も4巻までの彼の経験したことを思い起こせば、なるほどというところです。


 痛みから目をそらすための雑務は、みんな終わってしまった。だから今、僕の目の前にはむき出しの激情がある。はっきりとわかる。
 意識的に思い出さないようにとつとめてきた四代目の土気色の顔が、まぶたの裏に浮かんでくる。水銀を飲み込んだみたいに腹が痛んだ。
 ようやく、その熱の正体に気づく。憤懣とか、悔しさとか、そんな生やさしいものじゃない。僕は、四代目をあんな目に遭わせた錬次さんを、今やはっきりと――同じ目に遭わせてやりたいほど、憎んでいた。力なく握られた拳が、それでも震えている。
 だれかを殺したいとまで思ったのは、これがはじめてだった。
 錬次さんだって言っていた。じきに僕との間の絆もぶっ壊れる。その通りだった。こんな最悪の形で、言っていた通りになったじゃないか。
 今度逢ったら殺す。それはこっちのせりふだ。殺してやる。よくも、僕の義兄を。拳に力が戻ってくる。指の間から血がにじみ出てくるみたいだ。絶対に殺してやる。錬次さんを――
 殺す?どうやって。
 震えが唇にまで這いのぼってくる。僕はそれを必死で噛み殺す。
 のぼせて、何を考えているんだ。四代目とタメを張るほどの強さと、四代目にすらない残忍さを持ち合わせたあの人を相手にして、僕に何ができるっていうんだ?
 指先を食い込ませた手のひらから、憎しみが熱で溶け落ちていく。
 窓から吹き込んでくる夜風で、耳が冷えていく。自分の鼓動が白々しく聞こえてくる。
 だれかを憎いと思う気持ちが、こんなにもおぞましく粘りつくものだなんて、知らなかった。錬次さんは、五年間もずっとこの感情をこびりつかせていたのか。涙で洗い流してしまう方がずっとずっと楽なのに。
 僕には、無理だ。
 憎み続けることも、それを刃にすることも。
 僕がどうするか、なんて考えるまでもない。僕はただの高校生で、たまたま四代目と貸し借りがあって盃を交わしただけで、一度あの世界が暴力の側面を見せてしまえば、縮こまっているしかないのだ。
 ベッドに身体を投げ込む。
 せめて僕にできることがあるとするなら。
 ずっと病室についていればよかった、と思う。僕はもういろんな種類の死に触れてきた。慣れている。死に慣れるというのは、自分が少しずつ死ぬのと同じことだ。四代目がほんとうに戻ってこなかったら、僕の中の広い部屋の一つが、またがらんどうのまま永久に鍵をかけられるだろう。
 それでも、ずっと四代目のそばについていればよかった。
 痛みには、慣れるのだから。


何が言いたいかというと、神メモはこうした精緻な心情描写が頻出するのでプロットを押さえていてもアニメで表現しきるのは難しいですよねー、ということ。
だからって、駄ニメでいいってわけじゃないよ!他の切り口からの見どころ、見つけられるように期待してます!
by shinkey2 | 2011-08-07 15:42 | 日々の遑に

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